大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

なつめで「認知症予防と油の話」と良質な油の調理実習を行いました。

 

 



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「油」と言うとどんなイメージが浮かびますか?

なんとなく体に悪そう、摂り過ぎは太るから控えている…など、敬遠されがちな油ですが、近年、認知症予防と「油」についても色々研究されています。

 

中年の時期までは摂り過ぎに注意する必要があります。生活習慣病を予防することが大切です。しかし、年を重ねると「低栄養」の予防にシフトする必要があります。しっかり食べて体を動かすことが、認知症予防の要となることは、このブログでも取り上げています。そして、良質な油の摂取も、健康的な食生活を送る上で取り入れたいことの1つです。

 

DHAEPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)は体内で生成することができない【必須脂肪酸】で主に青背の魚に多く含まれます。脳の神経細胞を活性化する「ひらめき」の脂肪酸と言われています。

EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じ必須脂肪酸です。中性脂肪コレステロールの低下、血栓の予防などの他、脳の神経細胞膜の機能を高めると言われており、日常の中で青背の魚はぜひ取り入れたい食材です。

この他になつめでは、抗酸化作用のあるオリーブオイルとアマニオイルの試食も行いました。酸化しやすいアマニオイルはサラダにかけると良いですが、ちょっと魚臭い…ので、ツナサラダや納豆に混ぜるのもオススメです。

 

さばの炊き込みご飯と秋野菜のマリネ

 

 

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さば缶を使って炊き込みご飯を作りました!米2合に対してさばの水煮缶を1缶(煮汁ごと)、醤油・みりん・酒を各大さじ1杯入れて、生姜ひとかけ(千切り)とお好みの野菜(人参、ごぼう、きのこなど)を入れて炊飯スイッチオン!炊き上がれば完成。缶詰は下処理をする必要もなく、骨まで食べれて栄養を余すことなく頂くことができます。そして調味料も家にある調味料でできて、子どもにもお年寄りにも大好評のメニューです。

 

そして秋野菜のマリネは、さつまいも、ごぼう、きのこ、玉葱、かぼちゃをオリーブオイルで焼き、バルサミコ酢・オリーブオイル・ハーブソルト・粒マスタードを混ぜ合わせたマリネ液に浸したら完成です。

秋の旬を堪能し、体にとって良質な油を摂取したなつめの皆さん。「来週会ったら見違えるほどきれいになってるかも!」と楽しくおいしくいただきました。f:id:ohyachi-hp:20191017123631j:plain

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