大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能改善プログラム「なつめ」で栄養ワンダー2019を開催しました!

 


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8月4日は「栄養の日」です!

皆さん、元気に食べていますか?

8/4は記念すべき「栄養の日」!

この日のなつめは、何をどのくらい食べたら良いか?について学びました。

 

今、高齢者の低栄養が日本で問題となっています。

若い女性の「やせ」も問題となっています。

そして、40~60代のメタボリックシンドローム(過栄養)も問題となっています。

これを「栄養の二重負荷」と言います。

「メタボがこわいから」「太りたくない」などと考え、腹八分目を意識するあまり、シニア世代になった時にフレイル(虚弱)となり、要介護の可能性が高まる。これがこわいのです。

フレイルは認知症発症のリスクを高めます。私たちは食事をし、そのエネルギーを使って活動しているため、必要な栄養が摂れていないと脳が十分に働きません。

 

食べる、必要な栄養素を体内にとりこみカラダをつくる、
その代謝を通じて生命を維持する一連の営みを「栄養」といいます。

(日本栄養士会「栄養ワンダー2019」より引用)

なつめはこの日、私たちの体に必要な栄養を学びました。

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日本栄養士会のホームページでは、「栄養診断」というクイズもありますので、ご興味がある方はぜひチェックしてみてください!

 

そして、日本栄養士会から頂いたお土産の紹介

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フレイルを予防するには、食事をしっかりと食べること!に加え、良質なたんぱく質の摂取が重要です。ただ運動するのではなく、筋肉に必要な栄養素を摂取することも大事!この写真のヨーグルトは1Pあたりのたんぱく質が7.6gとギュッと詰まっているのです。

 

そして、キウイフルーツ。今はグリーンやサンゴールドが多く出回っていますね。

さわやかな甘さが人気のグリーンキウイは1個に食物繊維がバナナ約3本分、トロピカルな甘さが自慢のサンゴールドキウイは1個にビタミンCがレモン8個分以上(果汁換算)と、それぞれ異なった魅力があります。

 

そしてそして、管理栄養士推奨!と記載されている「1日分の野菜」

野菜不足と言われている日本人。それを応援するためにつくられたのが、おいしく手軽にビタミン、ミネラルを補給できる「1日分の野菜」。野菜の五つの主栄養素であるビタミンC、カルシウム、β-カロテン、マグネシウムカリウムがきちんととれるように設計され、作られているそうです。

 

時間いっぱいたーっぷり学び、栄養を知ったなつめの皆さん。

「これを食べたら絶対に認知症にならない」というスーパーフードはありません。

しかしながら、フレイルを予防し、しっかりと食べている方はそうじゃない方に比べ、認知症発症のリスクが低いということは、多くの研究結果で言われています。

主食、主菜、副菜を組み合わせ、元気に食べること ―これが、もっとも重要なことなのです。

「スーパーじいちゃん、スーパーばあちゃんを目指して頑張ろうね」と笑顔で終了しました。

 

軽度認知機能障害回復プログラムなつめは、札幌市厚別区にある医療法人重仁会大谷地病院で行っています。参加には物忘れ外来の受診が必要です。ご興味のある方は大谷地病院011-891-3737もしくはhttp://www.ohyachi-hp.or.jp/ninchisho-sc/index.htmlの相談フォームからご連絡ください。