大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

認知症予防サークルわっこで睡眠の大切さについて学びました

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認知症予防と睡眠

みなさん、しっかり眠れていますか?

 

認知症予防にとって、睡眠はとても大切な要素です。今回の認知症予防サークルわっこでは、睡眠についてのお勉強をしました。

 

睡眠中、実は身体や脳では健康を保つためのとても大切な仕事をしています。

 

  • 身体のメンテナンス
  • 記憶の定着
  • 脳のクリーニング

 

大まかにわけるとこの3つの仕事をしています。

身体のメンテナンス

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、日中傷ついた細胞の修復をします。また、新陳代謝が行われ、古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わる「ターンオーバー」が行われます。

 

余分な脂肪や糖の排出や、骨へのカルシウムの定着、電解質の調整、自律神経を整えるといった身体を正常な状態に保つためのメンテナンスが行われています。

 

記憶の定着

記憶は海馬に一時保存され、前頭葉の記憶中枢に送られて長期記憶になります。

 

記憶中枢の容量は限られています。しかし、私たちは日々新しいことを記憶し続けます。

 

新しい記憶を記憶中枢に刻み続けるため、睡眠中に記憶中枢の整理整頓をし、海馬の記憶から必要な記憶だけを記憶中枢にしまい込むという作業を毎晩行っているのです。

 

脳のクリーニング

脳にはアミロイドβなど認知症の原因となる不要な物質が溜まって行きます。睡眠中、脳の中の細胞が縮み、できた空間をリンパ液が満たします。そのリンパ液が脳内の不要な物質をリンパ節に運び、脳の外に洗い流してくれるのです。

 

 

ぐっすり眠るためのコツ

では、こういった健康を保つための睡眠の質を上げる方法はあるのでしょうか?

 

わっこではみんな真剣に学びましたよ。

 

  1. 起きてすぐ朝日を浴びる
  2. 日中は日光をできるだけ浴びて活動的に過ごす
  3. 暗くなったら穏やかに過ごす
  4. 眠る90分前にゆっくりと入浴し体を温める
  5. 入浴後は強い刺激を避け眠気を感じたらすぐに眠る

 

入浴で体が温まった後、急激に体温が下がると眠気を感じやすくなります。

 

ということで、みんなで入浴剤づくりを行いました。

 

入浴剤づくりの様子

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入浴剤の材料は主に重層とクエン酸です。

 

重層とクエン酸に少しだけ水を加えて固め、入浴剤をつくるのですが、せっかくだから女子力高く、カップケーキ型のかわいい入浴剤に挑戦しました。

 

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重層とクエン酸を混ぜ、夜用アロマオイル(ラベンダー2:オレンジ1)を入れ、少し水を加えて混ぜた後、カップケーキのカップに入れて固めます。

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次に、クリームの部分です。

 

重層に、ゼラチンを混ぜます。色を付けるため今回は「ゼリエース」を使いました。でも、ゼリエースの色が1日で消えてしまうので、イチゴ味は食紅を、メロン味は抹茶を入れました。

 

これがハプニングの原因に!

 

抹茶を使うと、水分が余分に必要になり、クエン酸を加えると発砲して止まらない!

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本当は発砲はすぐにおさまり、柔らかいクリームのようになる予定だったのですが…。

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分量が上手くいかず、イチゴの方もぺしゃんこになってしまいました。

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こんな、時にハプニングもあるわっこ、とにかく毎週楽しく行っています。

 

認知症予防サークルわっこは、毎週木曜日午後1:30~3:30まで、大谷地団地町内会館で行っています。

 

いつでも、誰でも、申し込みの必要なく参加可能です。お近くの方は是非遊びに来て下さい!