手織り体験を行っているわっこの皆さんの様子
11月7日、いつものように大谷地団地町内会館でわっこを開始しようとしたその時、札幌に初雪が降りました。
札幌にもとうとう冬がやってきました。
でも、今回のテーマは「秋」。
「秋をイメージした色で手織りを体験してみましょう」というものでした。外の寒さに負けず、過ぎゆく秋の風景を振り返ると・・・、「紅葉」「秋晴れの空」「満月」「秋の花」「秋刀魚や鮭」「秋の野菜」「秋の果物」とどんどん浮かんできます。秋って色鮮やかなんですね。
ということで、毛糸もたくさん持ってきました。
この中から好きな色の毛糸を選びます。
「手織りをするためには手織り機が必要なのでは?」
いいえ、段ボールとヘアピンとはさみがあればできるのです。
段ボールに1センチ刻みに切り込みを入れたら、タコ糸など細くてあまり伸びない糸をぐるぐる巻き、毛糸を編み込んでいくだけです。ヘアピンを針として使いますが、先をペンチなどで内側に曲げておくと引っ掛かりにくくて楽に編んでいけます。
いつも賑やかなわっこの皆さん、織物を始めると夢中になり、一言も話をしなくなりました。
かつて、わっこがこんなに静かだったことがあっただろうか・・・・。
織物を進めていくと、どんどん夢中になっており進めていく方、「どうしよう、どうしよう。」と毛糸を何度も選びに行く方、短期集中型でサクサクと編み終えてしまう方、最後の仕上げまで凝りに凝って仕上げる方と個性が現れました。
「お茶会の時間が近づいているのであと10分くらいで仕上げに入れますか?」と声をかけると「お茶会いらないから最後までやらせてー!」という声が。結局2時間びっしりと手織り体験を行いました。
最後は松ぼっくりのついた枝に括り付けて完成です。
それぞれ個性的な作品がそろいました。
リボン結びがあったり、松ぼっくりを飾ったりと作品も個性があふれていますね。
「この年で初めてのことに出会うなんてねー。」「一つ作っただけではいい作品ができないね。何個か作ってみないとね。」と、皆さん手織りにすっかりとはまってしまったようです。
新しいことに熱中すると脳細胞のネットワークが新たに作られます。認知症予防には、脳内のネットワークをいかにたくさん作っておくかが重要なポイントです。新しいことを始めるってそれほどハードルが高いことばかりではありません。だって、今回の手織りは段ボールとヘアピンと余り物の糸があればできます。もう着ない洋服を割いて糸にしてもいいのです。
いくつになっても興味のあることにどんどんチャレンジしていくことが、健康寿命を延ばします。
認知症予防サークルわっこでは皆さんと新しい体験を積み重ねて認知症予防に取り組んでいきます。
札幌市厚別区にある大谷地団地町内会館で毎週木曜日1:30から3:30まで行っています。年齢性別居住区域に制限はなく、申し込みも必要ありません。ご興味のある方はいつでも直接会館に遊びに来てください。