大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

認知症予防サークル「わっこ」で、「アンチエイジングと食事」を開催しました。

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 11月14日は「アンチエイジングの日」

皆さん、11月14日はアンチエイジングの日だって知っていましたか?!

 アンチエイジングネットワークが2007年に「いいとし」の語呂合わせで制定したそう。「自分自身の心と体に目を向け、自分に自信を持って活躍していくために」という文言が非常に印象的です。

 

老化の原因は色々ありますが、今回のわっこでは、「酸化」と「糖化」に着目しました。

「酸化」とは、いわゆる体のサビのことで、活性酸素が細胞を酸化させ(脂質が酸化する)、老化が進行すると言われています。

また近年「糖化(AGEs)」ということ着目されています。糖化は「焦げ」の状態であり、体に糖分が染みついた状態とイメージされています。

 

健やかな毎日を送るためには、日々の食生活を考えることが非常に重要です。

私たちは食べものを食べて生きています。からだは食べたものによって作られているのです。そう考えると、いかに食べものが重要かがわかります。

 

アンチエイジングのための食生活

では、健やかな毎日を送るための食生活はどうすれば良いでしょうか?

①抗酸化栄養素を摂取する

②腸内環境を整える

③良質な脂質を選ぶ

 

①抗酸化栄養素とは、酸化に抗うーつまり、活性酸素を抑制する働きのある栄養素のことを言います。βカロテンやビタミンC、ビタミンEの他、緑茶のカテキン、トマトのリコピンなどのポリフェノール類が当てはまります。

②免疫力を高め、健やかな毎日を送るためには腸内環境を整えることも非常に重要です。「長生きする人ほど腸内環境が良い」と言う報告もありますので、野菜や果物に含まれる食物繊維をしっかりと摂ることが健康長寿の秘訣です。

③体の脂質が酸化するーと言うことを考えると、良質な脂質の摂取もカギとなります。オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸は血液中のLDLコレステロールを下げる働きがあります。魚に含まれるDHA、EPAは動脈硬化血栓を防ぎ生活習慣病の予防に役立ちます。

また、発酵食品の摂取もアンチエイジングには大切です。これからの季節は甘酒なんてとっても良いですね。

 

アンチエイジング食材で簡単クッキング

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わっこでは、これらを網羅した簡単クッキングで楽しみました!

材料は写真の通りです。

下処理をした野菜をたっぷりのオリーブオイル、いい香りのにんにくを炒めて焼きました。きのこ、ごぼう、さつま芋は食物繊維が豊富、かぼちゃはβカロテンが豊富な食材です。バルサミコ酢ポリフェノールと発酵食品!

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「これを食べたら翌日別人になる?!」「来週来たら誰かわからないんじゃない?!」と盛り上がったわっこの皆さん。この日は気温が低く荒れ模様だったので「今晩のおかずに良いねー!」と喜んでいただけました^^

 

 札幌市厚別区にある大谷地団地町内会館で毎週木曜日1:30から3:30まで行っています。年齢性別居住区域に制限はなく、申し込みも必要ありません。ご興味のある方はいつでも直接会館に遊びに来てください。