大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で「目指せ10食品群!バランス弁当」を作りました

調理実習を行いました

 

先週「何をどれだけ食べたら良いの?」を学んだなつめのみなさん。

 学んだ後は実践です。目指せ!10食品群バランス弁当の献立を立てました。f:id:ohyachi-hp:20191201220951j:plain

意見がたくさんあったところは多数決にして、色んな食品に〇が付くように、また彩りも考えて…決まったのがこの献立。筑前煮は時間の都合で管理栄養士があらかじめ作りました。

 

料理の様子

 

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さばの下味をつけている場面です。骨があるので袋を破かないようにやさしくもみ込みます。さすが大ベテランの先輩主婦たち。お互いを助け合いながら手際よくすすめていきます。

 

料理をすること

料理をする工程には、献立を考えることから始まり、材料を揃える、洗う、切る、炒める・和える・焼くなど、盛り付ける…など様々な工程があります。ひとつずつではなく、複数のことを同時に行っていくこともあり、工程はさらに複雑になっていきます。それを考えながら、手先を使っていくので、料理中はとても脳が活性化しており、実は料理をするということは頭をよーく使っているのです。「味はどうかな?」「中まで火が通ったかな?」「きつね色になってきたな」など、目で見てにおいも確かめて…など、料理は五感もフルに使って仕上げていきます。

 この日は2人でペアになり、さばの竜田揚げと彩り野菜のチーズ焼きを作りました。

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2人で「どっちがする?」と考えながら料理を仕上げていきます。

途中「いいにおいだねー」「揚げ物なんて久しぶりだね。子どもが小さい時は毎日のように作っていたんだけどね」「そうだね、お弁当を作るのによく揚げ物していたな」などと話に花を咲かせ、とても楽しい時間を過ごしました。

 

お弁当に詰める(盛り付け)

 

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先週学んだのは、主食はグー1つ分、主菜は手のひら1つ分、副菜は両手1杯分です。これをお弁当にあてはめて考えていきました。

バランスの良いお弁当の割合は主食3:主菜1:副菜2ともいわれています。

「ごはんはグー1つ分だからこのくらいだね」と自分の手で確認しながら完成させていきました。

この献立は10食品群のうち7食品をとることができました!「おいしいね」と皆が笑顔になり、お腹も満たされおいしく楽しい時間を過ごすことができました。

 

おいしく楽しい食事は人生を豊かにします。また、体にしっかりと栄養がいき渡ると心にも栄養がいき渡ります。

なつめを通して、今後も食事の大切さや食べ物の魅力をお伝えしていきたいと思います。