大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で冬野菜の味噌ミルクスープを作りました

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冬野菜を食べよう

先週のなつめでは、冬野菜の栄養について学びました。

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今が旬の食材を使って、この日は調理実習です。なつめの管理栄養士は北海道産の食材を使うことも大切にしています。北海道にはおいしい食べものがたーくさん!でっかいどうならではの食材をいただくことも、栄養を考えるうえでとても大切です。

・・・ということで、北海道で採れたホタテを使って、味噌ミルクスープを作りました。

千葉県からやってきたかぶをくし形に切ります。なつめの皆さん「かぶはあんまり食べないな」実は私もあまり馴染みがありません。皆さん「漬物で食べるくらいだなぁ」とおっしゃっていましたが、なじみのない食材を料理することも新たな発見につながります。人参は半月切り、白菜は一口大。かぶの葉も大切にいただきます。

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フライパンで食材を炒め、しんなりしたら水を入れてコトコト煮込みます。「自宅のコンロじゃないから火加減が難しいー!」という声が上がりながらも、ペアの方と協力しながら、ひとつのメニューを作り上げていきます。

和風だしの素、鶏ガラスープの素を加え、味噌を溶きます。ぐつぐつしているうちにいいにおい…♪

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このにおいも「栄養」を考える上でとても大事なスパイスです。「いいにおい♪」は食欲を増進させます。認知症の予防、進行の予防には、「低栄養の予防」が大事。

 

弱火でコトコト煮込んだら、牛乳を加え、ひと煮立ちしたら完成です!もちろん牛乳も北海道の牛乳!ね、おいしそうでしょう?!

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皆でおむすびもにぎって、いただきまーす。

「やさしい味だね」

「かぶってこんな料理の仕方があったんだね」

「家でもやってみたいと思います。かぶはあまり買わないから、大根でも良いかしら?」

いろんな感想がありました。

また、「なつめの皆さんとこうやって楽しくやって皆で食べると食事がすすみます」という声も皆さんおっしゃいます。

おひとりで生活されていると、食事がおろそかになったり、食べても「おいしいね」と分かち合う人がいないから味気ない。

 

「おいしく楽しい食事はいちばんの栄養!」なつめの管理栄養士はこれをモットーにしています!

「おいしかったね、楽しかったね、頭もつかったね笑」と笑いあった調理実習でした。

さて来週は臨床美術です。どんなステキな作品ができあがるかとっても楽しみです^^