大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

高齢者地域生活支援プログラム「なつめ」でお菓子作りを行いました

春の便りを待ちわびて

高齢者地域支援プログラムなつめが始まって、初めてのお菓子作りプログラムです。

担当スタッフ(管理栄養士)はこのプログラムを楽しみにしていました!お菓子作りを皆でできるなんて…!

不安な毎日が続いていますが、ふと気づくとつつじやクロッカスが咲き始め、桜のつぼみが膨らみ始めました。外はもう春です。

春と言えば桜。桜と言えば桜餅!-ということで、初めてのお菓子作りは「桜餅」にしました。

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まずは桜餅の歴史から。桜餅は関東風、関西風があるそうです。北海道で馴染みのあるのは道明寺粉を使った関西風。道明寺粉はもち米を蒸して乾燥させ、粗びきにしたものです。戦国時代は水やお湯で戻して携帯食として食べられていました。

「皆さんは桜の葉を食べる派?食べない派?」と聞くと半分ずつくらいに分かれました。粒あん派?こしあん派?などと、一通り盛り上がったところで、いよいよ作り始めます。

 

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今は簡単に電子レンジで作る方法もあるようですが、今日はていねいに、蒸して作ります。材料は道明寺粉、砂糖、食紅、こしあん、桜の葉の5つです。

道明寺粉を食紅を入れたお湯と合わせて加熱し、ふっくらしたらふきんに包んで15分蒸します。食紅は少量の水に溶いて少しずつ慎重に色を付けることが失敗しないコツ。

蒸している間にこしあんを丸めておきます。

蒸しあがったおもちを等分にしたらあんこを包み、桜の葉で包んだら完成。

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小ぶりでかわいらしい桜餅が出来上がりました!

 

早速試食です。

「おいしい!」「はじめて作ったけど上手にできた!」「今まで桜の葉は食べないでいたけど、一緒に食べると塩気と甘味がすごくいいわね!」など、大好評でした。皆さん本当に笑顔で、食べ終わった後も色んなお菓子の話に花が咲き、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 

料理はとても頭を使います。料理という脳トレをしながら、おいしく楽しくいただく。月に1度のおいしい時間を大切に、皆さんと楽しく過ごしていきたいと思います。