大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で栄養クイズを行いました

クイズを解きながら理解を深めよう!

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なつめの第3週目は栄養に関するお話です。

普段は管理栄養士が大切なことをお話しする「講話」形式で進めていくのですが、今月は2人ペアでチームとなり、クイズをしていきました。

解く問題は12問!2人で相談し合って答えを出します。チームワークも大事!

夏が旬の食べ物や、食中毒に関する問題もありました。正しいものを1つ選ぶという問題と、「すべて」選ぶという問題。普段何気なく行っている家事(食事づくり)も、改めて問題に出されると「あれ、こうだったかな、いつもはこうしているけどね」と考える声も聞かれました。

 

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皆さん真剣に問題を解き、解説を聞き入っています。

 

「なるほどね~」と笑顔あり、楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

なつめでは、普段の食生活を記録していただいています。

なつめが始まってから2年目となりましたが、少しずつ、皆さんの食生活が豊かになってきたことを実感しています。

 

私たちは食べたもので体が作られています。日々の食生活が未来へとつながっています。

 

好きな物だけを食べる毎日は、体に必要な栄養素の過不足が生じます。

血糖値が高い人も、コレステロールが高い人も、

ダイエットをしたい人も体重を増やしたい人も、

子どもも大人もお年寄りも。

全ての方に言えること、それは「バランス」です。

「バランス」というと難しく聞こえますが、

主食+主菜+副菜 → これが基本です。これができれば豊かな食生活になるのです。

 

この話をしていく中で、皆さんの食生活も少しずつ変化がみられています。

体重が増えた方もいます。とってもラッキー!高齢期は、体重が増えたらラッキーなのです。低栄養は色んな病気のリスクを上げるだけではなく、認知機能の低下の危険があります。低栄養を予防するためには、まずはしっかり食べて、体重を維持することが大切!「太るのは不健康」という考えを一新させ、体重を維持するような考え方にシフトすることが重要です。

 

さて、次週は調理のプログラムです。普段はあまり行わない「パッククッキング」に挑戦します!「おいしく脳トレ」もなつめの醍醐味です!