大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」でパッククッキングを行いました

パッククッキングとは

調理実習をするにあたり、多数決をして決まったのがパッククッキング。

パッククッキングとは、ポリ袋に食材や調味料を入れて、鍋で湯煎をして加熱調理をする方法です。災害時に役立つ調理法として知られていますが、1つの鍋で複数の料理ができるので、一人暮らしの方や介護食を作る上でも知っていると便利です。

 

なつめの皆さん、パッククッキング初体験です。

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ポリ袋に食材と調味料を入れていきます。

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空気を抜いて結ばないと鍋の中で浮くので、ボウルなどに水を張り、ポリ袋を入れて真空にして、上の方で結びます。

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湯煎をすること25分、その後10分蒸らしました。

 

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こちらはオムレツ。卵や調味料を入れ、手で揉んで溶き卵を作ります。

袋をしばって10分湯煎。

 

オムライスの完成

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本日のレシピはオムライス!

1つの鍋でご飯ものもできるなんて!初めての出来事に興味津々の皆さん。

オムレツは焼くよりふわふわで「おいしいね」の声が聞かれました。

「みじん切りが面倒なら冷凍のミックスベジタブルでも良いかもね」など、アレンジの案も出しながら、おいしく楽しい時間を過ごしました。

 

なつめが始まって1年が経過しましたが、体重が増えた方もおり、「低栄養の予防」がしっかりできていることを実感しています。

栄養状態が悪い(低栄養)と認知機能の低下やフレイル・サルコペニアの進行、免疫力の低下など、負のスパイラルに陥ります。このためなつめでは管理栄養士が栄養や食事について話し、健やかな毎日を送れるよう、「栄養サポート」をしています。

 

「おいしくて、みんなに会えて楽しい時間を過ごせてよかった」と笑顔の皆さんでした。