大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

第5週目のなつめはお楽しみの会

 

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5週目の軽度認知機能障害回復プログラムなつめ

大谷地病院デイケアで毎週行われている軽度認知機能障害回復プログラムなつめは、第1週目は臨床美術、2週目は脳トレ体操、3週目は栄養講座、4週目は調理というように、週毎に内容が決まっています。

 

ところが、時々「5週目」というものがやってきます。

 

去年までは5週目は認知症予防に関する講座を行っていました。でも、「せっかくみんなで集まっているのだから、楽しい事をしよう!」ということで、今回は「ゲーム大会」を開催することになりました。

 

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もちろん、毎週行っている本山式筋力トレーニングは欠かせません。

 

筋力トレーニングの後は、「巨大ジェンガ」と「バウンズオフ」というゲームを使ってチーム対抗戦ゲーム大会を行いました。

 

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すごく大きなジェンガでしょう?

 

「ここはバランスが悪そう。」「ここに重心がかかっているからここなら大丈夫かも。」と言いつつ慎重にジェンガを抜いては上に積み重ねていきます。

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背を超えるくらい高くなってきました。すごく緊張しながらゲームを進めていきました。

 

巨大ジェンガは空の箱で出来ているので、崩れる時はそれほど大きな音はしません。「ぎゃー!!」という参加者の皆さんの悲鳴の方が大きかったのでは?

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続いてバウンズオフです。

 

ピンポン玉を、机の上でワンバウンドさせてからボードに着地させます。先に3個ピンポン玉がそろったチームが勝ちです。

 

ワンバウンドさせて思ったところに玉を入れるというのはなかなか至難の業でした。

 

1時間たっぷりとゲーム大会をしたら、心地よい疲れと笑顔がいっぱいになりました。

 

巨大ジェンガ認知症予防効果

巨大ジェンガは1ゲームに30分ほどかかったのですが、この間かなり頭を使ったと思います。

 

  • 全体の形を見て、どこに重心がかかっているから、安全にジェンガを取りだせるところは何処か推測する
  • 崩れない力でジェンガを押して本当に倒れないか確かめる
  • 崩れないような力でジェンガを抜く
  • 崩れないようにバランスを取ってジェンガを置く
  • 自分の推理をチームのメンバーに伝える
  • 一つのジェンガを同じような力で協力しながら抜く

推理力、空間認知機能、コミュニケーション能力、共感する力、バランスよく・適度な力と速度で体を動かすことはコーディネーショントレーニングにもなります。

 

30分間巨大ジェンガをやると、頭が心地よく疲れました!