大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめで「野菜のブーケサラダ寿司」を作りました

野菜たっぷりブーケサラダ寿司

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8月31日は「野菜の日」ということで、8月のなつめでは野菜の栄養について学びました。野菜の栄養はどんな働きをするか・・・⁈を知った上で、第4週目は調理実習です。何をどうやって作るかしら?と興味津々です。

 

コロナウイルス感染症予防対策のため、調理実習も考慮しながら行っています。基本的には、1人ずつ、自分の分を調理する個別のスタイルで行っています。

 

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材料を切っていきます。それぞれ一口大(1㎝角くらい)に切ります。写真にはありませんが、北海道の旬である「とうきび」も入れました。みんなで手分けして粒を取り出しました。北海道のとうきびは甘くておいしい!旬の食材を贅沢に使います。

 

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切ったトマト、チーズと一緒に混ぜたのは海苔の佃煮、オリーブオイル、すし酢です。

「えー、これが寿司になるの?」と半信半疑な皆さん。「どうなるんだろう?サラダとお寿司・・・?」

謎が深まるばかりです。

 

 

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写真が小さい…ですが、完成はこちら!

器にご飯を敷き詰め、切った具材と調味液をまんべんなくのせ、生ハムをお花に見立ててくるくる巻き、トッピングしたらできあがり!

半信半疑だった皆さんですが「おいしい!!」の声がたくさん聞かれました。

 

暑いとなおさら、食事の準備は大変です。「栄養士さんの言っていることはわかるんだけど…」と普段からよく耳にします。

一汁三菜が理想ですが、「一人分を用意するのに大変」「食材をたくさん用意できない」など、いろんな理由があります。

私も面倒なのは同じです。ただ、発想を変えてバランス良くしてもらいたいと思います。何品も用意するのが面倒ならば、一つのお皿で栄養たっぷりに仕上げれば良い。

というわけでサラダ寿司なのです。

酢を使っててさっぱりしているので、食欲がない時でもおいしく食べれます。生ハムがなければハムでもたまごでも、カニカマやツナなど、違うたんぱく質食品でもできます。海苔やチーズも入っているので、ミネラルの摂取もできます。オリーブオイルで良質な脂質も摂取できました。

 

無理なくたっぷりと栄養をとるのが、毎日の中で負担なく行う上では大切です。

 

さて、来月は何を作ろう?今からワクワクしています^^