大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

認知症予防サークルわっこで草木染のマスクを作りました

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ダブルガーゼを草木染め

9月3日と10日は、草木染のガーゼを使ってマスクを作ろうと題して行われました。

3日は、ダブルガーゼを草木染めしました。
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日本では昔から野草の抽出液に含まれる殺菌効果を利用していました。北海道に自生している植物の中では、イタドリやメマツヨイグサに強い殺菌効果があるそうです。

ただ、今回は染色した布でマスクを作りたいので、「肌映りの良い色」を重視に野草を選びました。

リバーシブルのマスクを作りたかったので、「桜」と「ルピナス」の2種類にしました。

桜は桜の木のおがくずを煮て色素を抽出するのですが、きれいな桜ピンクを出すには半年ほどかけて熟成させないといけないそうです。

この企画を思いついたのは2週間ほど前だったので「時を戻そう」というわけにはいかず、2週間しっかり抽出作業をし、薄いオレンジ色の染液を作りました。

ルピナスは、さっと煮だしただけでとても美しい黄色の染液になります。

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思い思いの絞り方で模様を付けました。

染まるのを待っている間、パーソナルカラー診断をやってみました!
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その人が持っている髪や瞳、肌の色や血色で、似合う色の系統が違ってくるのだそうです。

自分に合う色合いの洋服を選ぶと肌がきれいに見えたり、若々しく見えるのだそうです。

マスクも、パーソナルカラー診断を参考に選ぶと美しく見えるのかしら。

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自分が美しく見える色を発見したところで、これまた美しい絞り染めが出来上がりました!

マスクづくり

1週間後の10日は、染めた布を持ち寄ってリバーシブルのマスクづくりです。

わっこに来てくださっている方のほとんどが、和裁や洋裁を職業としていたり、趣味で手芸をされているかたで、皆さん自前の裁縫道具を持ち寄ってきてくださいました。

当日、スタッフが肝心の縫い糸を忘れてきてしまったのでとても助かりました!

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絞りの模様を生かせるように、透明の型紙を用意しました。リバーシブル仕様なので、普段作っているマスクとは少し作り方が込み入っていましたが、みなさん慣れた手つきで作っていけていました。

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プロの手付きですよね。
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アイロンも丁寧にかけています。

手縫いで小物を作るときは、本返し縫いよりも半返し縫いのほうがきれいに仕上がるとか、今回はスタッフのほうが教わることが多かったですねー。
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おしゃべりしながらお裁縫をするのは楽しかったですね。
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絞りの模様が美しく、通気性が良いので息がしやすいと好評でした。
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最後はみんなで、記念撮影をしました。
(個人情報保護のため加工しましたが、気持ち悪くなってしまいました。皆さん本当は美しい方ばかりです!)

コロナウイルスの関係で参加者が少ない時期が続いていましたが、少しずつにぎやかになってきました。

認知症予防サークルわっこは札幌市厚別区にある大谷地団地町内会館で毎週木曜日13:30~15:30まで実施しています。

会費は1回あたり500円必要ですが、申し込みは不要なので、お近くに住んでいる方はいつでもご参加ください!