大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめで電子レンジ調理を作りました

秋の食材を電子レンジで調理

f:id:ohyachi-hp:20201005153652j:plain

北海道の秋と言えば鮭、さんま、ぶどうに新米!…と、北国はおいしい食材の宝庫です。今年もさんまや鮭が不良と言われ、地球温暖化の影響を少なからず受けていることを実感しています。

とはいえ、それでも連日スーパーではおいしそうな鮭が出回っています。

f:id:ohyachi-hp:20201005153604j:plain

本日の食材はこれ。北海道産の秋鮭です。

前週に「何をどのくらい食べたら良いの?」を勉強しました。主食のごはんは手の握りこぶし1つ分、主菜は手のひら1つ分…ということで、皆さんの手のひらを想像して、切り身を買ってきました。

f:id:ohyachi-hp:20201005153620j:plain

f:id:ohyachi-hp:20201005153716j:plain

食材を切り、皿の上に敷き、その上に鮭を並べ、調味料を回し入れたら電子レンジで6分加熱しました。

 

f:id:ohyachi-hp:20201005153522j:plain

続いて副菜。副菜は、野菜を両手1つ分!たっぷり作りますよ。

キッチンペーパーに包んだ豆腐をレンジで1分加熱。水切りを時短で行いました。

そこに加熱したほうれん草と人参、調味料を合わせて蓋をします。

f:id:ohyachi-hp:20201005153550j:plain

ふりふり…タッパーを振って、よーく混ざったら完成!

 

f:id:ohyachi-hp:20201005153537j:plain

鮭と彩り野菜のレンジ蒸し、タッパーでふりふり白和えの完成です!

 

今、電子レンジを使った料理の書籍で売れています。忙しい主婦に向けた時短料理が人気ですね。なつめの皆さんはガスを使った料理が主流の方たち。「温めることくらいはするけど…」と電子レンジの「調理」はあまりなじみがありません。

無理に習得する必要はないのですが、認知機能の低下とともに「火を使うことを家族から心配される」ということを時々耳にします。火を使わずに調理をするのは、料理の幅が狭まります。そして惣菜を買ってくることが多くなると、必要な栄養素を十分にとることがむずかしくなってきます。

そこで電子レンジ調理がもし、できるようになればまた違った栄養のアプローチができると考えました。

「初めてやったけど、良い方法を聞いた!」となつめの皆さんは前向きです。

少しずつ、いろんな調理方法を皆さんと実践しながら、おいしく作っていこうと思います。

そして、新しい料理はとっても頭を使います。材料を切り、調味料をはかり、調理して彩り良く盛り付け…と頭をフル回転させて出来上がった食事はおいしさが倍増し、笑顔があふれるなつめとなりました^^