大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

認知症予防サークルわっこで「秋の食材の魅力を知ろう!」を行いました

 

秋の野菜は「巻きもの野菜」

秋です。北海道では雪虫が飛び、イチョウの葉が黄金色に輝いています。北海道の秋はあっという間なので、急いで秋を堪能しなくちゃ!…ということで、わっこでは秋の食材の話をしました。

春夏秋冬でそれぞれの旬がありますが、秋の食材は夏の疲れた体をいたわる疲労回復の栄養素が多く含まれています。また、寒い冬に向けて栄養を蓄えるような、糖質が多い食材も豊富です。

かぼちゃ、きのこ、ぶどう、りんご、さんま、鮭…北海道でとれる食材はこのほかにもたくさんありますが、地産地消がおいしいし地球にもやさしい!そして鮮やかな色は抗酸化栄養素が豊富です。アンチエイジング生活習慣病予防、そして認知症予防効果があると言われています。

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高齢期に必要な栄養素の1つに「ビタミンD」があります。フレイル・サルコペニアを予防するためにとても重要なビタミンです。

新型コロナウイルスの感染予防のために自粛生活をされていると、散歩や野外に出ることが減り、その結果、ビタミンDが不足している高齢者が増えていると言われています。ビタミンDは紫外線(陽の光)を浴びて体内で作られますが、元々陽の光を浴びることが少なくなっていることや、高齢期になると産生する能力も衰えるため、不足しているのです。

きのこ類や鮭にはビタミンDが豊富に含まれています。そして鮭はたんぱく質が豊富なのでフレイル・サルコペニア予防に最適な食材なのです。鮭ときのことのホイル蒸しなんてしたらすごくおいしく栄養が摂れますよ!

 

坊ちゃんかぼちゃのグラタン

さて、そんな話がひと通り終わった後は、調理実習です。

栗山町でとれた坊ちゃんかぼちゃを使って、グラタンを作りました。

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まずかぼちゃはラップをして600Wのレンジで5~6分加熱し柔らかくします。

へたの部分を包丁で横に切り、蓋の状態にして中の種をくりぬきます。

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玉ねぎ、しめじ、ベーコンをオリーブオイルで炒めて塩こしょうをします。そこに小麦粉を入れます。

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牛乳を少しずつ加えてよく混ぜ、溶けるチーズを入れたら中身の具が完成。

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中の具を入れて、オーブントースターで表面がきつね色になったら完成。

写真は蓋をかぶせた状態です。

「初めて作ったね」と皆さんと楽しく作りました。

10月31日はハロウィン。今年もかぼちゃを使った実習をわっこの皆さんとすることができて、とてもうれしく思います^^

 

全国的にもですが、北海道も感染者数が増えており、昨日は過去最高の人数が出ました。これから寒くなり、ほかの感染症も心配な季節です。

私達の体は食べ物でできている。からだに必要な栄養をしっかり摂り、体の中から感染症を予防しましょう。元気に食べることが、健やかな毎日を送る秘訣です。