大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめ今月の脳トレ体操

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タオル体操で体を伸ばす!

わっこでは毎月脳トレを盛り込んだ体操を使ってしっかりとアタマと体を動かします。

 

まずはコンディショニングで体をととのえます。今月はタオル体操で関節をゆっくり、しっかりと伸ばしていきました。

 

タオルの両端を掴んで伸ばすことによって、左右均等に身体を伸ばしていくのがポイントです。

 

普段の姿勢は、長年の動作の癖で体の筋肉を左右不均等に動かしやすく、その癖が体の歪みに繋がり、関節の不具合や筋肉の痛みの原因になります。

 

タオルはどの家庭にも必ずある身近なもの。腕を挙げたり、腰をひねったり、思いつく動作をタオルの両端をもってやってみましょう。

 

体をしっかりと伸ばすと、いつもの本山式筋力トレーニングも効果がアップします。

 

全身じゃんけんなどの脳トレ体操が終わったら、最近のお楽しみ「新聞ホッケー」で締めくくります。

 

新聞を丸めてスティックを作ります。実はこの時、これまでの運動効果があったかどうか、判定できます。

 

しっかり体を動かし、楽しく脳トレが出来たときは、新聞とテープを見ただけで「はいはい、これね。」と何も説明しなくても新聞をクルクルと丸めてスティックを作っていくことが出来ます。

 

でも、脳トレ体操が難しすぎて頭が混乱してしまうと、新聞を見てもスティックを作ることを連想できなくて「これをどうするんだっけ?」という行動になりやすいのです。

 

スティックにまく紙テープのまき方でも、スティックの強度が変わり、闘いの結果に影響が出てきます。「強くするにはどうしたらいいんだっけ?」とおしゃべりしながら闘いの準備をしていきます。

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気合を入れて、新聞ホッケー開始!

 

  1. 椅子からお尻を離さない
  2. 足で蹴らない
  3. 人を叩かない

というルールですが、思わず立ち上がってしまうことも・・・。

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「年を忘れて、張り切ってしまいました。」

 

とはじけるような笑顔を見ることが出来ました。

 

笑顔が一番の認知症予防ですね。