臨床美術「リンゴの量感画」とは
今月のなつめの臨床美術のお題は「りんご」!
リンゴをただ描くのではありません。今回は「量感画」です。
りんごを五感を使って感じ、そのイメージを表現するのが「量感画」です。ですから、リンゴの色や形をしっかりと見て(視覚)重さや手触り、温度などを感じ(触覚)匂いを感じ(嗅覚)、味を感じる(味覚)ことから始まります。
そして、りんごにまつわるエピソードを思い出し、心の底からりんごを感じていくのです。
色々な感覚や、記憶を引き出すことによって自分だけのりんごが心の中で出来上がります。そのイメージを、臨床美術のプログラムが引き出していくのです。
りんごの静物画だったら、リンゴを本物そっくりの質感に描くことが重要になります。そうなると、絵に「上手」「下手」という評価基準ができてしまいます。
でも、量感画は自分だけのりんごのイメージを表現するので、出来た作品は世界にひとつだけのただただ尊い作品となるのです。
出来上がったリンゴさんたちです。
まっかなりんご、淡い色のリンゴ、真上から見たリンゴ、真ん丸なリンゴ、、、たくさんの個性的なリンゴができあがりました!