風船バレーの認知症予防効果
大谷地病院の軽度認知機能障害回復プログラムなつめでは、月に1度運動をしっかりと行います。
なつめの運動は、認知症予防効果を意識したプログラムになっています。内容は、下の記事を参照してください。
コンディショニングや筋トレ、デュアルタスク運動をしっかりと行った後、最後にコーディネーション運動として、ゲーム性のある運動を行います。
デュアルタスク運動は、少し難しいくらいの課題を提供していますが、人によっては「難しいな。」「できなかったな。」という気持ちになってしまうことがあります。
その時のもやもやを持って帰ってもらいたくないので、最後は思い切り楽しく終わりたいのです。
でも、ゲームの中にも認知症予防効果を入れたいので、色々と工夫を凝らしています。
今回から、風船バレーを導入しました。一般的な風船バレーではなく、棒で風船を叩くことにしました。
手で直接叩くのではなく、棒を使うことで「道具を操作する」という課題を1つ加えています。同時に、接触感染予防にもなります。一石二鳥ですね。
風船は、強く叩いたからと言って勢いよく飛んでくれるわけではなく、予測できない動きをするので定位能力や変換能力、識別能力を使います。
風船の動きはゆっくりなので、無理なく反応できるのも良いですね。
「椅子から立ち上がらない」というルールなのに、思わず立ち上がってしまうほど、夢中になってしまいました。
みなさん、たくさん笑い、少し汗をかいてすっきりされたようでした。