大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

認知症予防サークルわっこで「春野菜の栄養を知ろう」を行いました

久しぶりの栄養講話

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新型コロナウイルスが流行し、中止や再開を繰り返してきたわっこ。ようやくようやく、半年ぶりに栄養の講話をすることができました!

季節が変わり春になった!ということで、この日のわっこは「春の食材の栄養」についてお話をしました。

北海道ならではの、アイヌネギ、笹竹、ふきのとう、その他うどやたらの芽など、どうやって食べた?採りに行った?などの昔話に花が咲き、とっても楽しい時間を過ごすことができました。春が旬の食材は独特の苦みが特徴!この苦みが細胞に「春が来たよ!」と伝えてくれるのです。

 

食事は毎日食べるものなので、栄養を考えながら食べることはとても重要なのですが、外出自粛をずっとしていると食生活が若干変わってきたのではないかと思います。

その「若干」とは、例えば家族団らん(大人数)で食べていたことが、なかなか集まれなくなったり、外食していたのができなくなったり。外出自粛となると購入する食材が偏ることもあるかと思います。特に、夫婦2人、一人暮らしだとその「食べ方の偏り」が出る傾向にあり、コロナ禍での運動不足も相まって「フレイル」が心配されます。

管理栄養士はそんな皆さんに「食べる」を「元気に食べる」にかえてもらいたい!せっかく食べるなら体のことを考えて食べてほしい!という想いがあり、この日も「旬の食べ物をうまく取り入れながら、元気な毎日を送りましょうね!」とお話させていただきました。

なかなかワイワイ調理実習をすることができずにいるのですが、「自分の分は自分で作る」しっかりと感染対策をしながら、5月の節句にちなんだおやつを作りました。

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白玉粉と絹豆腐を混ぜ合わせ、耳たぶの柔らかさに調整します。

緑は抹茶を混ぜて、白色のだんごと緑色のだんごを等分にします。

緑色は柏の葉に似せて成型し、白のだんごを包みます。

茹でて冷やし、ゆで小豆を入れたカップに入れたら完成。

粘土細工みたいな工程で「あら、葉っぱに見えないわ」と皆さんちょっと苦戦しながらも「抹茶のにおいが良いね」など、楽しく作ることができました。

 

できあがったお団子は「仏壇にお供えしてから食べる」とのこと(^^♪

白玉粉と絹豆腐を混ぜたのは、フレイル対策です。たんぱく質アップ!

 

感染者が増え、5月以降ふたたびどうなるかわかりませんが、皆さんの健やかな毎日を祈り、できることをするのみです。

健やかな毎日は日々の食事から。