大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

高齢者げんきあっぷくらぶなつめで「パンに合う献立を考えよう」を行いました

パンの時のおかず、組み合わせていますか?

順番が前後しましたが、11月の栄養プログラムでは、パンに合う献立を考えました。

皆さん、パンの時はおかずを組み合わせて食べていますか?

菓子パンやトーストのみ、+コーヒーだけで済ませていませんか?

そう聞くと、少し苦笑いする方もいます(^^;)気持ちはわかる!でも何かが足りません。

決してパンが悪いと言っているわけではありません。なつめの栄養士もパンが大好きで、引退したらパン屋さんで働きたいと思っているくらいです。

なのであくまで「組み合わせ」が大事。パンは炭水化物の食べ物(バターなどの油脂類も多く含まれるので脂質も多い)なので、「主食」に該当します。

これにコーヒーだけだと、主食しか食べていないことになるんですね。

 

では何を組み合わせれば良いのか。

主菜(たんぱく質が多い食べ物)+副菜(野菜、海藻、きのこを含む食べ物)、フルーツや乳製品を足しても良いです。

これを「組み合わせ」ることが、栄養をしっかりとるために必要なことなのです。

 

簡単サンドイッチ

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おかずをたくさん食べることはもちろん大事なのですが、「一人分だけ用意するのが大変」という方にはサンドイッチにすることをおすすめします。こうすると1つのお皿で栄養がたくさん摂れる!

 

…ということで水曜日のなつめでは、簡単サンドイッチの具を作りました。

①卵サンド

これは温かいゆで卵をフォークでつぶして、とろけるスライスチーズとマヨネーズを入れてよく混ぜました。ゆで卵は「たんぱく質」、チーズは「ミネラル」を多く含む食材です。

②ツナごぼうサラダサンド

これは市販のごぼうサラダ(パウチに入っていて1P100円くらいで売っています)とツナを合わせただけのサンドイッチです。ツナは「たんぱく質」、ごぼうサラダは「ビタミン」の部類に入ります。

 

こうして食べることにより、5大栄養素からそれぞれのグループの食材を食べることができます。

 

栄養はパズルのように組み合わせて、1つの食事を完成させていくのです。

 

 

日付が変わって、金曜日のなつめでは1品でいろんなグループの栄養素が摂れるスープを作りました。

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ほうれん草、トマトはビタミン、卵はたんぱく質、わかめはミネラルです。

「トマトがさっぱりしていて食べやすいね」と好評でした!

普段小食の方も「ここにきてみんなで料理して食べたら完食できました!」と笑顔でお話されていましたよ。

 

また新しいコロナウイルスが発見され、この冬も心配になってきました。

栄養をしっかり摂り、元気な毎日を送りましょう!