大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

高齢者げんきあっぷくらぶなつめでおやつ作りを行いました

2月3日は節分だったので

相変わらず大雪に見舞われた札幌です。6日に降り積もった雪は、交通機関に影響するほどで、この日のなつめは人数が少なくって「さみしいねー」が口ぐせになるほどでした。

そんな中でも集まって頂いた方々とは元気よく楽しく!おやつ作りをしましたよ。2月のおやつは節分かバレンタインかで悩みましたが、チョコレートはいつでも買えるからと思い、節分にちなんだおやつ「黒糖と甘納豆のマフィン」にしました(*^^*)

 

まずはマフィンのあれこれをお話。マフィンには大きく分けて2種類あって、ベーキングパウダーを使ってふんわりと焼いた甘いのがアメリカンマフィン、丸くて平らに焼いたパンのようなマフィンがイギリス式マフィン(イングリッシュマフィン)です。

アメリカンマフィンはブルーベリーやバナナ、チョコチップなどを入れた甘いマフィンやほうれん草やベーコン、チーズなどを入れた惣菜系のマフィン、どちらもあります。

イングリッシュマフィンは側面を割って焼き、目玉焼きやベーコンなどのおかずをはさめて食べたりします。

朝マックだよね」とスタッフ。

そうそう、あのマフィンです。

 

本日作るのはアメリカンマフィン。

ゆっくりお話しした後は、早速作っていきます。

 

薄力粉とベーキングパウダーをはかり粉をふるい、卵を溶きほぐしました。

黒糖は粉末黒糖を使いましたが、粒の大きいものは取り除きます。

バターを白っぽくなるまで泡立て、黒糖をすり混ぜます。

卵と牛乳、薄力粉を順に入れて混ぜていきました。

甘納豆を入れたら、型に入れていきます。

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余った小豆甘納豆をトッピングして、180℃のオーブンで25分焼きました。

待っている間に黒糖のお話ーーー

黒糖はさとうきびのしぼり汁を濃縮して作ります。

メンバーさんの1人が九州出身の方で、昔は庭のさとうきびを取ってしぼり汁を飲んでいたんだよねーと言う、大変貴重な話を聞きました。

「沖縄行ったことある?」の問いに、新婚旅行で行った話とか、さとうきびが空港に売ってるんだよねーとか、沖縄にまつわるあれこれが飛び交ってとっても楽しかったです。そんな話をしていると通りかかったスタッフのMさんが!Mさん、北海道に来る前は沖縄で働いていた経歴があり、「ちょっと話聞かせて!」の急なお誘いをしたにもかかわらず、沖縄で働いていた頃のお話を聞かせてくれました!

沖縄の精神科病院で働いていたMさんですが、その頃は入院している患者さんもデイケアに通っている患者さんも、みんなでさとうきび畑に行き、収穫されたさとうきびを道路わきに運ぶ作業をしたそうです。

「行く畑行く畑でお礼におやつのサーターアンダギーとかジュースとかをもらうから、重労働なんだけど太っていくんだよねー」とのこと。

すごい!そんなお手伝いがあるなんて!

今はできなくなったようですが、

そうやって、共生する社会がこれからたくさん増えれば良いのになぁ。

 

沖縄の話を聞いていたらあっという間に25分たち、マフィンがふんわりと焼けましたよ。とってもいいにおい!

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生クリームを添えて、いただきました。

 

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黒糖は上白糖と比較し、ミネラルが豊富です。

上白糖はほとんど炭水化物ですが、黒糖はカリウムマグネシウム、鉄分などが含まれていますので、カフェオレに入れる砂糖を黒糖にするとか、煮物の砂糖を黒糖に変えるだけで簡単にミネラルを摂取することができます。

なつめの管理栄養士は、さつま芋の甘煮を作りましたよ。

 

私たちの体は食べたものでできています。

体に必要な栄養をしっかりとって、元気な毎日を送りましょうね。

 

来月も楽しみにしつつ、コロナが早く落ち着きますように。