大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

高齢者げんきあっぷくらぶなつめで調理実習を行いました

元気な毎日を送るためには

皆さん、元気に食べていますか?

「元気に食べる」ことは年齢を重ねるごとに大切になってきます。

まずは「食べる」です。食べることは生きること。私たちは食べ物を食べて生きていますので、しっかり食べて動く、これが生きるためにもっとも必要なことです。

 

しかし、「食べる」といっても好きなものだけを食べていれば良いというわけではありません。

次に大切なことは、体にとって必要な栄養を取り入れることです。

今月のなつめでは、「何をどのくらい食べたら良いの?」について話しました。

 

体に必要な栄養を取り入れるためには、主食+主菜+副菜を組み合わせて食べること。

主食は主に炭水化物の食べ物でご飯、パン、麺類です。

ご飯は自分の手の「グー」1つ分を食べます。

 

主菜たんぱく質を多く含む食品で肉、魚、卵、大豆製品。メインとなるおかずです。

肉、魚、卵、大豆製品の1食あたりの目安量は自分の(指を含まない)手のひら1つ分です。

 

副菜はビタミン、ミネラルを多く含む食品で野菜、海藻、きのこ、こんにゃく類で、1食あたり小鉢2つ分くらいを食べる必要があります。

 

その他に、1日に1回は牛乳・乳製品を、1日に1回は果物を摂取すると、バランスの良い食事が完成します。

 

作るのが面倒だからあるもので済ませる、

菓子パンだけ、おにぎりだけ、そうめんだけ…のような偏った食事を続けると、

筋力の低下、気力の低下、認知機能の低下まで起こる可能性があるのです。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、体に必要な栄養をしっかり摂ることが重要ですよ。

「昔に比べて食べられなくなってきた」という話はよく聞きますが、

食べられる量の範囲で、主食、主菜、副菜を十分にとり入れましょう。

 

それから1㎏太ったらラッキー!と思いましょう!(^^)!

体重減少は「低栄養」に繋がります。

 

元気に食べて健やかな毎日を送りましょうね。

 

さて、金曜日のなつめ、水曜日のなつめではこれらのお話をして、たくさんの種類の食材を食べましょうという話をしました(食品の多様性)

合言葉は「さあにぎやか(に)いただく」です!

さ:さかな

あ:あぶら

に:にく

ぎ:牛乳

や:やさい

か:かいそう

い:いも

た:たまご

だ:大豆製品

く:くだもの

これらは東京都健康長寿医療センター研究所が開発した食品摂取多様性スコアを構成する10の食品群の頭文字をとったもので、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案した合言葉です。これらの食品群から毎日7つ以上は食べましょう!と言われています。

この日のなつめはこれら10食品全部食べよう!と調理実習をしました。

 

野菜たっぷりブーケサラダ寿司といもと大豆のじゃこ炒め

 

手まり寿司と栄養たっぷりサラダ(のりドレッシング)

のりのドレッシングは和風サラダにピッタリな味となっております。

(2人分)

のり佃煮 大さじ1

酢 大さじ1

ごま油 大さじ1

わさび 1㎝くらい

これをよーく混ぜたら完成!

なつめの皆さんにも大好評でした!

 

さぁ皆さん、元気に食べていますか?

しっかり食べて元気な毎日を送りましょう!