大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

わっこで桜の草木染め

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わっこで桜の草木染めをしました

北海道にも春がやってきたなー♡

と感じるような暖かな4月18日
認知症予防サークルわっこでは「桜の草木染め」をしました!

シルクのスカーフが桜のようなピンク色に染まるのか!?とワクワクしながらスカーフに絞りの模様をつけていき、桜のおがくずからとった染液に浸しました。
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今回初めて割り箸を使って「しわ染め」をしたのですが、割り箸がうきのようになってしまい、「布が染液に染まらなーい(汗)という事態に。
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そこはさすが、ベテラン主婦軍団!近くに合ったボウルを「これを落し蓋にしたらいいっしょ!」と鍋に投入!布はしっかり真っ赤な染液にしっかりと漬かってくれました。

染液に浸す事やく45分。その間、草木染の認知症予防効果のお勉強や、耳引っ張り体操、顔ヨガなどを和気あいあいと行いました。

顔ヨガで美しくなったところで、鍋からスカーフを取り出し、ミョウバンの倍染液にさらしてから絞り模様を外してみると・・・・。

クリーム色に染まった生地に、白い絞り染めが現れましたー!

残念ながら「桜色」にはなりませんでしたが、それぞれ個性的なスカーフが出来上がりました!
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桜染めの方法

さて、今回トライした「桜の草木染め」。どのような手順で行ったのかご紹介いたします。

用意するもの
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  • 桜チップ(スモーク用・今回はたくさん必要だったのでおがくずを取り寄せました)
  • 布(シルクもしくはウール・木綿は豆乳に浸して乾かしておく)

染め方

  • 染液を作る

 桜チップを不織布に入れる。大きな鍋にたっぷり水を入れ、桜チップを入れて1時間ほどに出します。重曹を少し入れると、赤い色が出やすいようです。
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  • 布を入れる

 そのまま染液に浸してもいいですが、絞りの模様などを入れると味が出て良いのでは♡1時間ほどしっかりと浸します。

  • 媒染液に浸ける

 ミョウバンを水に溶かし、布を浸します。その後水洗いをして陰干しにすると完成です。
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桜染めの認知症予防効果

ではなぜ、認知症予防サークルで草木染めをするのか?という事なのですが、実は草木染めには認知症予防に良い要素がたくさんあるのです。

手を動かす

絞り染めをするときは、輪ゴムを使って布をしぼっていきます。指先の動きがとても大切になります。

少し難しい話になりますが、脳の運動野は手を動かす領域がとても広いのです。手を動かすと、脳の広い範囲が働くので、認知症予防に良いというわけです。

ちなみに、手よりも広い領域が働くのが口。おしゃべりしながらの絞り染め認知症効果が絶大です!

匂い

染液を作る時には、その植物独特の匂いを発します。匂いは、記憶をつかさどる海馬のすぐ近くにダイレクトに伝わり、記憶中枢を刺激します。

匂いは、記憶力を高める効果があるんですね。

他にも、植物によっては自律神経の働きに良い影響を与える事が期待できます。

わくわく

草木染めは、科学の実験の様です。植物の特徴や、使う媒染液によって見事に染まる色が違います。同じ植物を使っても、条件次第で染まる色が変わることだってあります。

予測できない結果にワクワクする事、これがとても大切な認知症予防効果です。

ワクワクする・好奇心を刺激されると脳の血流が良くなり、脳の働きが活性化されます。好奇心を持ち続ける事が、認知症予防にとって、とても大切なんですよ!

認知症予防サークルわっこは毎週木曜日午後1時30分~午後3時30分まで大谷地団地町内会館で行っています。認知症予防専門士と管理栄養士と一緒に、認知症予防に取り組みたい方は是非遊びに来てください。

申し込みは不要です。笑顔と参加費500円だけ持ってきてくださいね。