大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめで臨床美術「描き初め」を行いまいした

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臨床美術「描き初め」とは

今年最初のなつめは、「描き初め」でした。

書初め」の書き間違いではありません。「描き初め」です。

臨床美術プログラム「描き初め」は日本語の文字を書くわけではありません。英語でもありません。もちろんフランス語でもありません。

世界でただ一つ、生きた象形文字としてユネスコに登録されている「トンパ文字」を描きます。

臨床美術「描き初め」を行っているなつめの皆さんの様子

今年最初のなつめは、いつも通り元気に筋トレで始まりました!
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トンパ文字」というものを初めて見た皆さんはその文化や文字に興味津々です。
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「ネズミ」「豊か」「花開く」といったおめでたいトンパ文字の中から好きな文字を選び、描いていきました。

書初めなどお習字をするときは、線がまっすぐかけているか、線と線の間隔は同じか、文字のバランス、はらいや止めはかけているかなどとても気を使って書きます。

トンパ文字は文字であって文字にあらず。イラストのようなものなのでバランスなどは気にせずとにかくのびのびと描いていきます。

描いた文字にいろいろな飾りを加えていくと、字のような、絵のような、とても素敵な作品が出来上がりました。

慎重でなかなか描き進められなかった方も、最後は「もうちょっと加えたい。」と創作意欲が止まらなくなってしまいました。

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鑑賞会では、それぞれの作品の素敵なところを誉めあいました。

こうして楽しく始まったなつめ。今年も皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。