大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で調理実習を行いました

 

おなか元気!フルーツヨーグルト

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皆さんは日々感染症予防をしている毎日だと思います。

手洗い、3密を避けるなど、色んな感染症対策をしていると思いますが、自身の体調管理は毎日の食事から。3食バランスよく食べて、健やかな毎日を送ることが何より重要です。

「バランス」と聞くと難しいように聞こえますが、主食(ごはん、パン、めん類など)+主菜(肉、魚、卵、大豆製品などメインのおかず)+副菜(野菜、海藻、きのこなどをたっぷりと)の組み合わせができれば、おのずとバランスが整います。

その他、1日に1回、乳製品や果物を摂ると、ビタミンやミネラルが摂取できます。

 1日3回の食事がうまくできないと、必要な栄養素が摂取できず「低栄養」の心配があります。低栄養になると、ウイルスや細菌が体に侵入した時にたたかうことができません。食が細くなっても、色んな食品を少しずつ食べ、体重が減らないように注意しましょう。

 

そして、免疫を司っているのは「腸」!腸は免疫細胞が集中しており、体内の7割が集まっていると言われています。口から入ってきたウイルスや病原菌をやっつけるためには腸内環境を整えることが大切です。

キーワードは「シンバイオティクス」

ビフィズス菌や乳酸菌など生きた善玉菌のことを「プロバイオティクス」と言います。一方、この善玉菌を増殖させ、活性化させることで腸内環境を整える作用を持つ成分のことを「プレバイオティクス」と言い、オリゴ糖、食物繊維が当てはまります。そして、これらを上手に取り入れることにより、腸の働きを最大限に高めることができます。これを「シンバイオティクス」と言います。

なつめでは先週このお話をし、実際にどんな食材でどう食べるかを実習しました。

 

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この日の食材は

ヨーグルト

はちみつ

いちご

バナナ

りんご

です。いちごは仙台から、りんごは青森からやってきました。(バナナはフィリピン産)

これをそれぞれにあてはめると・・・

ヨーグルト→乳酸菌

はちみつ→オリゴ糖

バナナ→オリゴ糖、食物繊維

りんご、いちご→食物繊維

これを一緒に食べることが「シンバイオティクス」なのです。

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りんごは皮ごと食べます。ポリフェノールやビタミンCが、抗酸化栄養素。これらも免疫力アップに大切な栄養素。

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ヨーグルトはたんぱく質も豊富。低栄養やフレイルを予防するためにたっぷりと。

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甘くておいしいデザートが完成しました!

 

ちょっと時間があまったので、シナプソロジーを行いました。笑いが絶えることなく、楽しく脳を活性化!

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できることから少しずつ。低栄養を予防し、元気な毎日を送りましょう。