大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で夏を元気に乗り切る栄養の講話を行いました

夏が旬の野菜

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夏野菜と言えば、何を思い浮かべますか?

7月15日のなつめはこの問題から始まりました。夏野菜と言えば…夏野菜は「ぶらり野菜」です。きゅうり、なす、トマトなど、実がぶらりとなる夏野菜はビタミン類と水分が多く含まれ、体を冷やす野菜と言われています。

また、夏野菜はカラフルなのが特徴です。この色がポリフェノールなどの抗酸化栄養素の特徴。認知症の予防には抗酸化栄養素の摂取が有効と研究されていますので、しっかり食べる必要があります。

 

ですが、暑い夏。台所で火を使うことも体力がいります。簡単に済ませる機会が増えるのではないでしょうか?そうめんやざるそばなど、冷たくてパッと食べられる料理、パンやおにぎりなど、パッと食べられておなかいっぱいになる食べ物…「こんな風にならない?」と聞くと皆さん、苦笑いをして目をそらす・・・(^^;)

バランスの良い食事は主食+主菜+副菜の組み合わせ。主食となる炭水化物の食べ物、主菜となるたんぱく質の食べ物、副菜となる野菜や海藻、きのこが入った食べ物を足し算すると食事は整います。

たとえばざるラーメンを食べるのであれば、冷やし中華のようにトッピングすると整います。パンを選ぶならサンドイッチ、おにぎりにするより弁当を買うと言ったように、何品も用意するのは大変なので、一品で色んな食材が入ったものを選択すると良いのです。

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作るのは面倒という方も、なつめの管理栄養士は「作ってください」とは決して言いません。買うときに思い出して、気をつけて選べば良いのです。

なつめで毎回呪文のように栄養の話をしているので(笑)、なつめの皆さん、会話の中で食事の話をしている時に「適当に食べているなんて言ったら怒られるよ」と言うようになりました(私は決して怒りませんよー!)。

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さて、たくさん学んだ後は実習です。次回は夏野菜を使ったレシピを皆さんで作ります。どんなプログラムになるか乞うご期待!