大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめで「麺類に合う献立を考えよう」のお話をしました

麺を食べる時のポイント

なつめの皆さまに「どんなメンを食べますか?」と種類と頻度を聞いてみました。

皆さん麺類は割とお好きなようで、昼食に食べることが多いようです。

うどん、そば、ラーメンなど、多い方は「毎日昼食に麺類を食べる」という方もいました。

麺は炭水化物です。主食ですね。1食で必要栄養を摂るためにはこれにプラスして何かを食べることが大切です。なので、かけうどんやざるそばは、何かを組み合わせて食べることが必要になってきます。

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なぜか?

国立長寿医療研究センターでは、食品の多様性と認知機能の研究結果が出されており、「たくさんの種類を食べる人ほど認知機能低下の可能性が低くなる」と言われています。麺類はほとんど炭水化物なので、他の食品と組み合わせて食べないと栄養の過不足が生じます。

つまり、一緒に食べる具を作るか、他におかずを用意することがとても大事!

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いつものように、何をどのくらい食べたら良いかをおさらいしました。

主食であるごはんは自分のグー1つ分。麺類は大体のものが1人前になっているので、その量を守ります。

 

主菜(たんぱく質)のおかずは自分の手のひら1つ分。もし麺類に合わせるなら、卵や肉になるでしょうか、揚げや納豆もたんぱく質の仲間ですね。手の平1つ分が1回の目安量です。

 

副菜(野菜、海藻、きのこ類)は両手1つ分、たっぷり食べること。しかし、皆さんの食事記録を見ていると「ねぎ」しか書いていないことがあり、この副菜を考えて一緒に食べることが大事です。

 

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どんなトッピングが良いかを皆さんで考えています。

写真の具には何が入っているかな?皆さんしっかり見て考えています。

 

乳製品や果物も組み合わせて摂ると良いね など、いろんな意見を出しながら栄養をしっかり摂る大切さを学びました。

 

来週は調理実習です。皆でどんなメニューにするかを話し合ったところ、パスタに決まりました!「来週が楽しみだね!」と笑顔の皆さん。楽しみが増えて嬉しいです^^