大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラム「なつめ」で「冬野菜の栄養を知ろう!」を行いました

冬野菜食べていますか?f:id:ohyachi-hp:20200127145046j:plain

今年のお正月は9連休もあり、おせちやお雑煮、お寿司などたくさんおいしいものを食べ、楽しく過ごしたなつめの皆さん。あっという間に1月が終わろうとしていますが、この日は冬の野菜の栄養について学びました。

この冬は雪が少ない影響で、毎年おいしい寒玉キャベツや雪の下大根などにも影響があったとTVで報道されていました。そしてその影響は春から先の農作にも影響が懸念されており、私たちは地球温暖化対策も考えていく必要があると、痛感しています。

「旬の作物をおいしくいただくこと」これは、元気に過ごすためのチカラを頂くことにつながります。なつめでは野菜のもつパワーについて、詳しくお勉強しました。

 

冬の野菜は「根もの野菜」

 

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冬野菜と聞くと、いくつ思い浮かびますか?

なつめの皆さんは「これも冬野菜?」と言いながらもすらすらたくさんの種類が出てきました。

冬の野菜は「根もの野菜」です。冬は新陳代謝がにぶりますが、体を内側から温めて代謝を活発にする働きがあります。ビタミンが豊富で血行を促進する働きや、毛細血管の機能を保つ働きなどがあり、さらに、これらを使って温かい鍋物やスープにして食べると、体が心から温まります。野菜の持つパワーを頂き、体を健やかに保つことが、この冬を乗り切るためにとっても大切です。

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野菜には抗酸化栄養素がたくさん含まれています。血管を若々しく保つことが、認知症の予防・進行の予防に大切です。認知症予防の研究で有名な久山町研究でも、「淡色野菜、緑黄色野菜を増やすと良い」と挙げられています。季節に合わせたおいしい野菜をたっぷり食べることは、認知症の予防にも大切なことなのです。

「1人暮らしだと作るのもめんどうで…」という方も結構多いのですが、今は一人用の鍋の素が売っていたり、一人分の切った野菜が売られていたりで、とても便利になっていますから、ちょっと違う視点で考えて、気をつけて食べると、体の調子が整いますよ。

 

このお話を踏まえて、次週は調理です!さてどんなお料理を作るか、お楽しみに!