大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

軽度認知機能障害回復プログラムなつめで「乳和食」の講話と調理実習をしました

新しい和食⁈「乳和食」

皆さんは「乳和食」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

NEWスタイルな和食、「乳製品」を取り入れた和食のことを言います。

和食は健康的な食事と言われていますが、塩分が高いという欠点があります。

またカルシウム量も不足しがちです。

この欠点を補うために乳製品を活用するのが乳和食です。

牛乳(低脂肪ではなく、普通牛乳を指します)を調味料に入れることでコクと旨味が加わり、塩分を減らすことができます。

(詳しいレシピは「Jミルク乳和食サイト」で見ることができます。なつめの管理栄養士は乳和食推進リーダーの講習を受けています。)

 

牛乳には良質なたんぱく質、骨や歯を丈夫にするカルシウムが多いのはよく知られていますが、最近では高血圧予防や食後の血糖値の上昇を緩やかにするなど、様々な健康効果がわかってきました。

牛乳を日常的に摂取している高齢者は、血清アルブミン値が下がりにくく、健康寿命が長くなるというデータがあります。

また牛乳や乳製品を毎日摂取する人の方がメタボリックシンドロームのリスクが低いなど、全世代を通じて、乳製品の摂取が必要と言えます。

 

皆さんは毎日牛乳を飲んでいますか?

なつめの皆さんに聞いたところ、牛乳は欠かさずに飲んでいる方が多かったです。

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しっかりお勉強した後は、調理実習です。

皆さん「初めてやるわー」とおっかなびっくり入れたのはなんと納豆に牛乳!

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添付のタレを半分量にして、牛乳を小さじ1杯入れます(この写真は20gの納豆です。40gの納豆には牛乳を小さじ2杯入れます)


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かぼちゃのミルクそぼろ煮を作りました。

牛乳200ml、鶏ひき肉60g、めんつゆ(3倍希釈)大さじ1をフライパンに入れてよくかき混ぜてから、かぼちゃ200gを入れてクッキングペーパーで落とし蓋をします。煮立つまで強火で加熱し、牛乳が分離したらかぼちゃが柔らかくなるまで煮ると完成!

しっかり分離させることがポイントです。

 

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ミルク味噌汁も作りました。味噌を牛乳でしっかり溶いてから入れることで分離を防ぎます。

 

 

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ちょっと小さいですが、出来上がった乳和食献立です。

鮭のミルク塩麹焼きは前日に漬け込んでおきました。

塩分を減らした献立ですが、「優しい味がして、これならまねできそう!」と皆さん大満足でした。

 

健康な毎日を送るためにはバランスの良い食事が大切です。

主食、主菜、副菜はもちろん、牛乳・乳製品、果物なども毎日とれているかな?と見直し、過不足なく食べることで、元気な毎日を送ることができます。

しっかり食べて元気な毎日を送りましょう‼