大谷地病院認知症疾患サポートセンター便り

大谷地病院認知症疾患サポートセンタの活動をご紹介します。

高齢者げんきあっぷくらぶなつめで「認知症予防と栄養」の話をしました

元気に食べてますか?

大事な話なので1年に1度、「元気に食べてますか?」の話をしています。

皆さんうなずいてくれるのでまずは安心するのですが、

1日3回食べることは前提の上で、体に必要な栄養を取り入れていますか?というのが大事になってきます。

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朝はパンとコーヒー、昼はカレー、夜は焼きそば

1日3回食べているけど、何か足りない気がしない?

そう問いかけると「うーん、野菜かな」とか「牛乳」「くだもの」…と、たくさん案が出てきました。

こんな食生活は起こりがちな一例です。

 

ちゃんと食べているの「ちゃんと」は、「何を」「どのくらい」食べるのかができて初めて「ちゃんと」なのです。

 

「1人だと適当になってしまって…」「昼は簡単に済ませちゃう」など、皆さん思い当たるところがあるようです。

では、何をどのくらい食べるのかを体を使って覚えます。

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主食(ごはん)はグーひとつ分。しっかり食べることで体重の減少を防ぎます。

逆に太り気味の方はこれ以上は食べないという目安にしてください。

 

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主菜(肉、魚、卵、大豆製品)は手のひらひとつ分。

魚は切り身1枚、卵は1コ~2コ、豆腐は大きいパックなら1/3~1/2Pくらいですね。

 

副菜(野菜)は両手ひとつ分。

具沢山の汁物+小鉢1つくらいが目安になります。たっぷり食べることが大事。

 

牛乳は1日コップ1杯分くらいが目安、果物は両手の親指と人差し指でわっかを作ってその中に収まる量にします。

 

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たくさんの食品を食べる、食品の多様性がある方は、将来認知症を発症するリスクが低いという研究結果が出ています。

旬の食材を取り入れながら、からだに必要な栄養を摂取すること、元気に食べることで、この先の未来が変わります。

 

さて、来週はお久しぶりの調理実習です。旬の食材「鮭」を使って、たのしい時間を過ごそうと思います^^